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北京へ行こう!上海ー北京夜行列車の旅 その3


 寝台列車の上段、下段どちらがいいか好みがあると思うが、私は断然上段が好きである。向かいの反対側の人以外は気にする人がいなく、比較的プライヴェートが保てる。
 但し、上段であるが故に、寝床にたどり付くためには簡易の足置きのようなステップを登らなくてはならず、ちょっとした力技が必要になる。日本の寝台列車だと確か梯子が付いていたように思うが、中国の列車の上段はあれよりはかなり不便である。

 その点下段ならば、ステップを上る必要もなく気軽に出入りできるし、テーブルも自由に使え便利はいい。しかしやはり、その分通路を往来する人からも見られやすく、また上段の人が行き来する度に気を遣わなくてはならないので、個人的には居心地が非常に悪そうに感じる。だから今回上段になったことは非常にラッキィである。


 さて、自分の寝床に荷物がきっちり納まったところで、列車は無事定刻に走り出した。日本の列車の出発時のように、けたたましい発車ベルはない。全く無いわけではないが少なくとも列車に乗ってしまうとまず聞こえない。

 そのお陰というか、列車は静かに滑り出すように動き出すので、動き出した瞬間というのは列車に乗っていてもわかりにくい。電気機関車が客車を引っ張るというタイプの列車は、客車に駆動装置がついていないので、その作動音がなくその分も出発の瞬間を分かりづらくしている。
 中国の列車は客車方式を利用しているので加速も随分ゆっくりである。最高速度としては日本の列車と変わらないか上回るようなスピードで走っているはずなのだが、加速とブレーキの能力の差は雲泥で、この能力の差は列車の運行密度に多大な影響を与えている。

(続く)

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(2008年8月記)



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