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北京オリンピック直前リポート番外
天津奥林匹克中心体育場(天津オリンピックセンタースタジアム)


 2008年の北京オリンピックは、実は開幕式からではなく8月6日に、ここ天津及び瀋陽、泰皇島の3箇所の女子サッカー予選から始まる。

 サッカーの場合、野球やその他の競技に比べ一試合あたりの消耗が激しく、試合日程を詰められず、またオリンピック憲章の規定で、開幕から閉幕の日程が16日間と決められているため、止むを得ずその枠をはみ出し前倒しで開催されている。そのお蔭でサッカーは各競技の先陣を切って開催する栄光を得ているのである。


 この天津オリンピックセンタースタジアムは日本の佐藤総合計画と天津建築設計院の共同で設計され、かつて「津沽」「沽水」「沽上」と呼ばれていた水の都「天津」にふさわしいスタジアムにするべく、新しい命を育む「水滴」をモチーフにデザインされており、柔らかな曲線と周囲に池を配した姿は周辺環境に調和している。

 また外観上のデザインだけでなく、金属とガラストップライトで構成された屋根は四季の環境に応じて光・熱・風を効果的にコントロールし、自然を活かした環境スタジアムとなっている。敷地面世紀34.5ha。建築総面積15.8万㎡座席数6万席。敷地内には体育館などもある。

 


 従来の市街地から若干離れた開発地域に位置して建設されており、水上公園が隣接するなど自然環境豊かで、周囲全体が都市公園のような様相を呈している。

 

 凌賓路を挟んだ西側にはショッピングセンターもあるが、こちらもスタジアムや周辺環境との調和を意識したデザインが用いられており、そこには歴史のある天津といった面影はどこにもない。

 

 

 オリンピックを観戦しに初めてここを訪れた観客は、従来の中国のイメージとかけ離れた近代都市の風景に驚かされるに違いない。

 

 残念ながら今のところ地下鉄等軌道交通の計画がないため、アクセスはオリンピック期間を含めバスに頼るほかないが、市内各地への多くのバス路線があり、さほどは不便を感じない。また期間中は市内の天環バスターミナル、天津楽園、海光寺、佟楼へオリンピック専用線4路線が運行され、チケット所持者は試合当日に限り、この路線を含め18路線を13時以降無料で乗車できるとのこと。

 日本は男子が、8月7日のアメリカ戦、10日のナイジェリア戦でここを利用するほか、女子も予選を2位で通過した場合、15日にこの会場で試合をすることになる。

 この天津の最初の「水滴」から北京オリンピックの全てが始まる。
サッカー競技(8月06日~23日、但し天津は15日まで)

(2008年8月記)


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