新しい北京南駅、いよいよ供用開始

2008年8月1日、北京の新しい玄関口となる新北京南駅が、約2年8ヶ月の工期を経てついにオープンした。
建築面積42万平米のこの新しい北京南駅はアジア最大の鉄道駅で、8月1日に同時に開通した北京天津間の高速鉄道「京津城際鉄路」の発着駅となるほか、普通鉄道、高速鉄道、地下鉄(地下鉄4号線は2009年開通予定、地下鉄14号線は2009年着工予定)、路線バスが乗り入れる一大総合交通ターミナルとしての役割が今後期待されていく。
新しい北京南駅で、まず特徴的なのはその外観。まるでUFOが降り立ったかのような銀色の円形の建物は、遠くからでも道行く人の目を引く。全体的な設計は、この駅からほど近いところにある世界遺産・天壇公園の祈年殿をモチーフにされたという。
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ターミナル地下入り口 |
ターミナルは地上2階、地下3階建て。現在開放されているのは地下1階から地上2階までの部分で、1階部分はプラットホーム、2階は待合室と乗車専用の改札口とチケット売り場、地下1階は出口専用の改札口、乗り換えターミナル、チケット売り場になっている。
将来的には地下2階部分に地下鉄4号線、地下3階部分に地下鉄14号線が乗り入れる。
新しいターミナルに降り立った瞬間の印象は明るいということ。地上2階部分の屋根はガラス張りになっており、自然な太陽光がさんさんと降り注ぐ。従来の薄暗い鉄道駅と比べたらその心地よさは雲泥の差で、旅の気分を一層盛上げてくれる。
6700平米に及ぶこのガラス張りの屋根の35%はソーラー電池になっており、合計3264枚のソーラー電池が1年で供給できる電力は10万キロワットに及ぶ。これは1年で36トンの石炭が節約できる計算になる。またこれにより二酸化炭素の排出量が8.7トン削減できるということだ。
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地上2階 非常に明るく開放的 |
売店も現代的 もうソーセージやカップめんなどは 目にすることはできない |
また地上2階の中央は待合スペースとなっているが、これもまた従来の中国の鉄道駅のイメージを完全にくつがえすくつろぎの空間となっている。ゆったりと瀟洒な肘掛け椅子はまるでホテルのロビーさながら。こんなスペースでだったら、多少の電車の遅れにもイライラせずに待つことができそうな気さえしてくる。
また、従来の鉄道駅は列車ごとに待合室が別々だったが、この南駅では中央部分の5.3万平米のスペースが共同の待合スペースとなっており、1万人以上の収容が可能となっている。
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まるでホテルのロビーのような空間 |
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自動券売機 |
切符売り場は地上2階と地下1階にある。地下1階の売り場は、将来的に鉄道と地下鉄などを乗り継ぐ人が切符を買いやすくするために設置されているもので、今はまだ開いている窓口が少ない。
地上2階の窓口は、通常の鉄道切符のほか、8月1日に開通した北京天津間の高速鉄道「京津城際鉄路」専用窓口や、今は五輪専用窓口もある。五輪専用窓口は五輪チケットを持っている人が優先的に切符を買える窓口だ。
また今回、「京津城際鉄路」の切符専用の自動販売機も設置されている。
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地下1階切符売り場 |
地上2階切符売り場 自動券売機 |
改札にも自動改札システムが導入されており、「京津城際鉄路」に乗車の際は自動改札が行われている。一部の線ではまだ駅員による切符切りが継続されている。
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改札口も空港の登場口のよう |
まだ慣れない人が多い自動改札機 |
新しい北京南駅に乗り入れる鉄道は「京津城際鉄路」(詳細については別途特集を参照)がメインとなっているが、これまで北京駅を始発着としていた天津行きの和諧号はなくなり、8月2日から南駅に移動に移動となった。他にもいくつかの列車が北京南駅に移動してきているので、鉄道を利用する場合は最新の情報を確認する必要がある。また2010年に開通予定の北京上海間の高速鉄道も北京南駅が始発着となる。
●北京南駅を発車する列車(京津城際鉄路以外)(2008年8月1日以降)
車次 |
終着 |
発車時間 |
D31 |
上海 |
20:49 |
D35 |
済南 |
8:20 |
D37 |
済南 |
14:30 |
D39 |
済南 |
14:20 |
D41 |
済南 |
19:25 |
D51 |
青島 |
6:45 |
D53 |
青島 |
8:30 |
D55 |
青島 |
11:15 |
D57 |
青島 |
13:25 |
D59 |
青島 |
16:05 |
D61 |
青島 |
17:05 |
D557 |
天津西 |
21:05 |
D559 |
天津西 |
21:55 |
●北京南駅へのアクセス
地下鉄が開通するまではアクセスはあまりいいとは言えない。タクシーの運転手もまだ新南駅への行き方を知らない人が多いので時間に余裕を持って出かけるようにしたい。
北京の街を走っている路線バスで「北京南駅」とあるものは、現在のところほとんどが旧北京南駅行きのものなので注意が必要。
●北京南駅臨線
旧北京南駅と新北京南駅を結ぶシャトルバス。旧北京南駅そばのバスターミナルから新北京南駅南広場までを順次運行。料金1元(一卡通は0.5元)
72番バス
北京南駅南広場―西駅南広場
529番バス
北京南駅南広場―翠海明苑
652番バス
開発区交通服務中心―北京南駅南広場
特5番バス
香泉環島―北京南駅南広場
54番バス、485番バス、646番バスも新北京南駅付近を経由
(2008年8月記)
(関連情報:特集:北京天津間がわずか30分!「京津城際鉄路」が開通)(2008年8月記)・ 北京南駅の地図)
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