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上海-北京間に夜行寝台新幹線、12月21日よりスタート

 上海鉄道局が、新型の夜行寝台型新幹線(動車組)を導入することを発表した。日本でも実現しなかった新幹線の夜行列車が、ついに中国で実現することになる。鉄道ファンだけでなく、出張者にとっても注目の列車となりそうだ。

 報道ではまだ詳細は明らかにされていないが、列車は16両貫通の編成。これまで、中国では8両+8両編成で運転されていて、今回の夜行新幹線タイプは、CRH2型列車としては中国で最も長い編成となる。列車は、寝台タイプとグリーン車(座席車、軟坐)と混結編成で、座席と寝台が混合された高速列車は全世界的にも珍しい。

 16両編成のうち、1号車と16号車は座席車で、8号車は食堂車。そのほかの13両は寝台となっている。寝台車は4人部屋で、2段ベッド。1編成の定員は40人となっている。これまでの新幹線型列車では、カフェテリアがあったが、今回の列車では本格的な食堂車が連結される。日本ではすっかり姿を消した食堂車も、ここでは体験できることになる。

 製造メーカーは、CRH2型列車製造でおなじみの南車集団。車両は、2008年夏から製造が行われていて、時速250キロ対応。高速で走るため、乗客が睡眠していても安定した乗り心地が堪能できるようになっているという。

 運賃に関してはまだ正式なアナウンスは出ていないが、メディアの報道では500元~700元とみられており、航空機ともいい競争になるはずだ。なんと言っても、夜行なので、朝着いたらすぐに仕事でき、ホテル宿泊代が節約できる点も魅力だ。

 今回、上海-北京間で1日2往復運転されるが、新たに杭州-北京間でも1往復運転される。現在、上海-北京間には、新幹線型の列車を利用した座席車が運行されているが、昼間運転で10時間かかり、さらに食堂車もないため、時間的にもロスが多かった。一方、寝台列車も13時間かかる特快(座席179元、寝台運賃327元)23時間かかる普快(座席88元、寝台運賃190元)、11.5時間かかる直達特快(寝台運賃499元)が運行されているが、これが寝台タイプの新幹線では10時間程度で完全に夜に運転される。ただし、夜行寝台新幹線の登場で、直達特快2往復が廃止されるようだ。

時刻表(上り)
  D302次 D306次
上海 21:46 21:41
無錫 停車 通過
南京 通過 停車
北京 翌朝7:45 翌朝7:40

時刻表(下り)
  D305次 D301次
北京 21:44 21:39
南京 停車 通過
無錫 通過 停車
上海 翌朝7:43 翌朝7:38

時刻表(杭州-北京)
  D309次(下り) D310次(上り)
北京 21:34 翌朝7:35
杭州 翌朝8:56 20:13

  計画では、2009年には上海-青島にも同タイプの夜行寝台新幹線が運転される。中国での新しい夜行新幹線列車の登場は、中国での鉄道の旅に新しい変革を起こすかもしれない。

(2008年11月記 山之内 淳

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