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上海万博まであと1000日を切る

カウントダウンにあと1000日が灯った
2002年12月3日に2010年万博が上海で行われることが決まった。それ以来、上海市では着々と準備を進められている。2007年7月31日には158の国・地域・組織が万博に参加を表明している。今年の末には、その数も170になり、2010年には200になるとみられている。民間企業では、16の企業パビリオンが計画されているが、すでに上海汽車と上海GMが出展を決定した第1号となった。
2007年8月5日ついに2010年に開催される上海万博まで1000日を切った。この日、上海市では上海城市規劃展示館や盧浦大橋で、上海市の政府関係者が集まって盛大にセレモニーが行われた。
着々と進む会場の建設工事(写真はいずれも2007年8月5日の万博予定地の様子)

浦西側・徐家匯方面 建物が取り壊され川沿いに緑地が広がることになる。真ん中のビルは、万博関連施設の一つで、ほぼ形ができている。

浦西側・江南造船所方面 こちらも造船所が万博会場となる まだ目立った変化はない

浦東で製鉄所があったエリア こちらはすでに更地になっている

浦東側。手前の赤い工場も保存される こちらには万博センターなど中枢施設が建設されるほか、中国館なども建ち並ぶエリア 川沿いでは緑化工事も進む。
盧浦大橋を中心に、浦西・浦東に広がる万博会場予定地では、建設工事が急ピッチで始まっている。総面積5.28平方キロメートルの敷地が、すでに姿をあらわしてきている。上海万博のメインストリートとなり、2009年に完成予定の世博軸大道の建設も、すでに始まっていた。この世博軸大道は、全長1000メートル、幅110メートルの通りで、黄浦江に面する式典会場と正門を結び、入場者の20%が利用すると見られている。また、東西の交通の便を考えて、2010年には盧浦大橋の両側の歩道を歩行者用として使用するほか、黄浦江のフェリーや地下鉄線を使っての利便性を高める。とくに、フェリー設備の改良を進めて、2010年には来場者の5%はフェリーを利用するものとみられる。また、浦東と浦西の会場を結ぶ万博専用のトンネルとして、西蔵路トンネルの建設もこの夏に始まった。地下鉄は会場付近を経由する4号線・6号線・7号線・8号線が万博輸送の中心となり、来場者の50%が利用することになるという。

盧浦大橋から見る上海市内中心部
今回の上海万博の目玉の一つでもある中国館に関しては、すでに設計案が最終選考の段階になっており、万博センターも2007年6月から工事が始まっている。広さ14万平方メートルのこのセンターは、環境に優しいクリーンなエネルギーを使った施設として、さまざまな工夫が行われている。
また、今回の万博のパビリオンで目玉とされているのが、黄浦江周辺に現存している工場跡地・建物の再利用だ。計画当初、国際博覧局からは、再利用に反対の意見もあったようだ。しかし、上海側の熱心な説得と、まったく新しくリニューアルする設計図を見せて、実現したという。この中で、宝鋼(集団)の浦東鋼鉄有限公司の工場も、パビリオンや式典会として改装して再活用されることになっている。製鉄所ならではの巨大クレーンも、再現される計画だ。
さらに、150年の歴史を誇る江南造船廠も、上海万博では重要な役目を果たす。2号波止場に使われている清代のレンガも保存されることが決まった。上海市中心部にある石炭火力発電所として、大気汚染が問題視された南市発電所も、未来のクリーンなエネルギーを展示するパビリオンとして生まれ変わる。
中国を代表する工業都市でもある上海にとって、万博会場それ自身が、立派な産業遺産として保存されることになる。
メディアの公表された万博開催までのスケジュール
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時期 |
内容 |
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2007年8月5日 |
万博まであと1000日。「走進世博会」の巡回展示会がスタート。 |
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2007年9月 |
万博のオープニング、フィナーレなど大イベントの計画案が提出される。 |
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2007年10月1日 |
テーマソング、ポスターの募集開始。 |
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2007年12月31日 |
マスコットが決められる。入場料の販売ルートやチケットのデザインが決まる。(入場料は大人1人160元が基準となるようだ) |
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2008年6月30日 |
インターネットで見学できる上海万博の技術設計が始まる。 |
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2008年9月9日 |
団体前売り券の発売開始 |
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2008年12月31日 |
万博のオープニング、フィナーレなど大イベントの内容などが決定される。 |
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2009年1月31日 |
テーマソング決定。 |
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2009年4月30日 |
中国館やパビリオンの展示敷設が始まる。 |
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2009年5月1日 |
個人向け前売り券の発売開始。 |
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2009年6月30日 |
参加各国・地域・団体のイベントが決まる。 |
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2009年9月30日 |
主要パビリオンの展示敷設が始まる。 |
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2009年12月31日 |
都市最優秀実践区の展示敷設が完成。 |
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2010年1月1日 |
万博エリアの試験運営が始まる。 |
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2010年4月1日 |
万博オープニングのリハーサル。 |
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2010年4月24日 |
すべての展示敷設作業が完成。 |
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2010年5月1日 |
上海万博オープニング。 |
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2010年10月31日 |
上海万博が閉幕する。 |
のべ7000万人が来場の見込み

上海市内には万博を宣伝するポスター等が増えた
上海万博の期間中、主催者側の発表ではのべ7000万人が国内外から上海にやってくると見られている。このうち、三分の一が長江デルタエリアからくると見られており、交通網の整備が急務だ。この結果、上海市内のホテルも期間中に約20万人分が不足すると予想されているが、上海で新たなホテルの建設は極力避け、高速鉄道のネットワークを利用して、蘇州・無錫・杭州など各都市のホテル設備を利用してもらいたいと考えている。万博を機会に、長江デルタエリアの関係強化が図れることになるだろう。
インフラ設備の強化
現在、上海市内は地下鉄工事の真っ最中で、あちこちで道路が通行止めになっている。これも、2010年の万博に向けての布石で、現在総延長140キロしかない地下鉄網が、2010年には400キロとなり、一気に世界有数の地下鉄ネットワーク保有都市となる。そのほか、虹橋空港に鉄道・航空・地下鉄・長距離バスを組み合わせた交通ターミナルが完成する。上海駅・上海南駅とともに、巨大鉄道ターミナルが一つ増え、年間のべ8100万人の乗客をさばけるようになる。現在工事中の浦東国際空港の拡張工事も完成すれば、計画では年間8000万人の乗客を輸送できるようになる。地下鉄2号線も浦東空港まで接続され、空港アクセスは、2空港とも地下鉄で可能になる。
20万人規模のボランティア
2008年10月より、上海万博に参加するボランティアが募集される。1日あたり7日~10日間参加するとして、のべ15~20万人のボランティアが必要とされている。そのため、2004年から万博開催のための人材バンクへの登録がインターネットで行われているほか、外国人留学生の活躍も期待されている。仕事内容は40種類あまりに分類されており、そのために周到な準備が行われている。空前の規模のボランティアになること間違いない。
上海城市規劃展示館で、上海万博を先取り
2007年8月5日~9月9日まで、上海城市規劃展示館で2010年の上海万博や、過去の万博の歴史などを回顧する巡回展示会が開催される。この展示会では、映像や模型を使って上海万博の全貌を知ることができる。2002年に上海万博が決まって以来、最大規模の展示となる。200°の角度で展開される大パノラマスクリーンでは、2010年の上海万博会場の様子が映像で放映されている。(入場料30元)この展示会は、上海を皮切りに、南京・北京・杭州・重慶・広州でも展示されるほか、2008年には香港・澳門も含めた中国各地の都市で行われる予定だ。中国各地でPRを進め、上海万博を盛り上げて行くことになるだろう。
関連記事 2010年、上海万博を探る
(1)(2002.12掲載)
上海城市規格劃展示館 (2007年1月掲載)
(2007年8月記
山之内 淳)
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