
今回のオリンピック競技施設の中でも、特に国家体育場と並んでデザイン的に注目されているのが、このナショナルスイミングセンター“ウォーターキューブ”(MAP)である。
地理的にもナショナルスタジアムの隣で、個性的な競技施設の集中するこのオリンピック公園の中にあっても、この「鳥の巣」と「水立方」のツーショットはこのオリンピックの名物風景となっている。
建物の屋根と壁がフッ素樹脂(ETFE)で覆われているため、日中は外光を中に取り入れ、夜間は内部の光で建物全体がボーっと光るような印象になる。その特異な外観は青い水の泡を意識してデザインされたというが、私の目には高校のときに顕微鏡で覗いた細胞を彷彿させる。
そばにある「鳥の巣」があまりにも巨大であり、遠くから眺めているとその大きさを感じにくいが、実はこちらも縦横177メートル、高さ30m、総建築面積8万㎡と世界最大級の水泳施設である。座席数も1万7千人(仮設を含む)を有する。
今回、競泳、飛び込み、シンクロナイズドスイミングの各水泳種目の競技場として利用される。
交通アクセスとしては、地下鉄8号線の「奥林匹克中心」駅が近いのだが、オリンピック期間中は8号線が一般人には開放されないため、すぐそばにあるオリンピック西バスターミナルを利用することになる。
ここを起点として市内各地への足は確保されるので思いのほか不便は感じない。
ただ、この近辺は「鳥の巣」や放送センターなどオリンピック関係施設が集中しているエリアのため、期間中は警備が一層厳しくなることが予想され、鉄柵で近づけないどころか、外観でさえも撮影に対する規制が厳しくなるかも知れないので、チケットを持っている人以外はこのエリアに近づくことは避けたほうがいい。
競泳競技にはオリンピック連覇が期待される平泳ぎの北島康介を含め31人選手団が送り込まれ、驚異的なタイムを出すスピード社の水着がどう影響を与えるかが注目されている。
また飛び込みには日本から寺内健、中川真依の両選手が出場するほか、何かと話題になっている地元中国の郭晶晶の成績が気になるところ。
さらにシンクロにはデュエットに出場する原田早穂、鈴木絵美子の両選手のほかチームに7名の選手が出場し活躍が期待されるところだが、スペインと地元中国の両チームが日本人をコーチに迎え近年力を伸ばしていることからこの両チームとの争いに注目が集まっている。
競泳競技(8月9日~21日)
飛び込み競技(8月10日~23日)
シンクロナイズドスイミング(8月18日~23日)
(2008年8月記)
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