北京TOP > FEATURE >北京オリンピック直前リポート16 国家体育場“鳥の巣”(ナショナルスタジアム)


北京オリンピック直前リポート16
国家体育場“鳥の巣”(ナショナルスタジアム)


 北京オリンピックのメインンスタジアム(MAP)となるナショナルスタジアムはスイスの建築家ユニット、ジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロンが中心になって、中国建築設計研究院などと協力して設計された。
 中国らしさを全く意識せずデザインされたものだったが、中国人によって「鳥の巣」の愛称を付けられ、瞬く間に中国人はおろか世界中にその愛称が受け入れられた。鉄骨を「鳥の巣」の枝のように組み上げた外観はまさに職人芸がなせる業であり、このスタジアムは「親鳥」ならぬ多くの職人達の汗の結晶でもある。

 地上から眺めると、アリーナ空間が見えない分、地上に舞い降りた巨大なUFOのようでもあり、数ある中国の巨大建築の中でもここまで威圧感をもって迫って構えている建物は他にない。
 9万1千人を収容する観客席は故宮のレンガをイメージした配色となっており、まさに中国の歴史と現代が融合した中国最大のスポーツ施設である。総建築面積は26万haを誇る。
 開閉会式や陸上、サッカーの決勝の舞台として使用され、当然男女マラソンのゴール地点もこことなり、真南に位置する天安門広場を出発した選手は天壇公園など市内各所を経ながらこのスタジアムを目指す。
 今回撮影をした日はあいにくの濃霧であったが、その分「鳥の巣」はベールに包まれたように迫力を増していた。既にこの時点で厳重な警備体制がひかれ、数百メートル離れた鉄柵より中に入ることは全く出来なかったが、それでも観光客にとってこの「鳥の巣」は人気NO.1であり、数ある他の競技施設に比べても観光客の数は桁違いに多く、観光バスがこの付近を通るときは徐行して乗客が一斉にカメラを向けるといったようなシーンも見られた。



 会場近くには鳥の巣を模した手作りの模型?を積んで自転車で雲南からやってきたという不思議なおじさんもいたりして、まさにお祭りムード一色である。
 この日暑さの中、路上でミネラルウオーターを売っているおじさんもいたが、当然違法で警官といたちごっこを繰り返していた。

 交通アクセスとしては、オリンピック終了後まで地下鉄8号線が一般には開放されないため、最寄駅までは遠くなってしまうが、スタジアムの東西それぞれにオリンピック用バスターミナルが開設されており、市内各地や競技施設への足に不便はない。
 ただし、期間中は、周辺の警備がいっそう厳しくなると予想され、観光で訪れてみたくなる気持ちは分からなくはないがチケットを持たぬ人はむやみに近づかないほうが良さそうである。
 オリンピックの陸上競技では地元中国の劉翔などスターの名前には事欠かないが、日本の陸上選手団もマラソンの男女6人を含む40人をこのスタジアムに送り込むので活躍が期待されるところである。
 陸上競技(8月15日~24日)
 男子サッカー決勝(8月23日日)

(2008年8月記)



北京のホテル予約はこちらからどうぞ

[エクスプロア北京TOP] [北京オリンピック情報] [エクスプロア中国トラベル ホテル&航空券]

Copyright(C) since 1998 Shanghai Explorer