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いよいよ上海モーターショーが開幕した。世界的な金融危機が叫ばれ、自動車の販売台数が低迷しているなか、2009年の上海モーターショーは過去の上海モーターショーの中でも最大の規模を維持している。上海市民の関心も非常に高く、一般公開初日の4月22日には、7万人の市民が押しかけている。地下鉄の増発が行われたほどだ。さらに、浙江省や江蘇省など上海近郊エリアからも多くの入場者が押し寄せている。
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| ハーレーダビッドソンもありました |
軽トラも登場 農村で活躍する日も |
今年も会場として使われているのが浦東新区竜陽路2345号にある新国際博覧センターだ。室内展示場11カ所をすべて使い切り、さらに中庭部分にも9つの臨時の展示場を設置するなどして、展示総面積は17万平方メートルになる。前回と比較して20%以上の増加となった。開催期間中の予想入場者数はのべ50万人とされており、特に週末とかさなる4月25日と26日に関しては相当の混雑が予想されている。市民にはなるべく週末の入場は見送るようにとも呼びかけられていた。
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| 入り口に並ぶ人たち。週末はかなりの人出になりそう |
キャンピングカーには長蛇の列ができていました |
今年の上海モーターショーに参加した企業は国内外あわせて1500社あまりで、世界25の国と地域から上海にやってきている。車だけでなく、部品に関する展示も多く、日本の企業も多数出出展していた。ただ、会場のメーカー配置をみると興味深い。会場の入り口に近い側は地元上海にゆかりのメーカー企業や、国産の自主ブランドメーカーが陣取っていた。
日系の自動車メーカーも中国市場に力を入れていることがよく分かる。特に、トヨタは、広汽豊田・一汽豊田・レクサスと3社体制で、展示面積は前回の倍以上の4500平方メートルにも及ぶ。ホンダも広州本田と東風本田、Acuraも見られた。日産は東風日産とインフィニティーブランドを投入していた。日系各社は、ハイブリッド車や電気自動車を全面的に出し、技術力の高さと安全性を重点的にPRしているように見えた。
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| F1マシーンも注目を集めていた |
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経営危機が心配されているGMも、中国の合資会社である上海通用が主体となって、5000平方メートルのスペースを使って展示した。2009年第一四半期は前年比16.8%増の36万台の車を売っている上海通用だが、アメリカ本家のGMが不調なだけに、比較的好調な上海通用がコストを負担しているという情報もあった。それでも世界初公開の新概念車を発表している。今回のモーターショーでは、Buckの新モデルを出すなど、中国国内での攻勢は明らか。
ドイツ系は、VWが総面積3000平方メートルがトップで、メルセデス・ベンツやBMWもいずれも前年よりも面積を拡張している。特にポルシェは、前回の倍の1000平方メートルの面積を使っており、中国人の高級志向にあわせた出展とも言えるだろう。
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| BMWからはアジア初公開の車も |
吉利のスポーツカー |
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| コンセントで充電できる電気自動車
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中国メーカーも負けてられない。中国の大手6社(一汽・長安・広汽・北汽・東風・上汽)すべてが上海モーターショーで初めて勢揃いし、かなり見応えがある。また、中国独自ブランドとして長城や華晨、金竜・海馬・東南汽車・江淮なども様々な新車を発表している。上海地元の企業では、上海通用(GM系列)のほかに上海大衆(VW系列)ががんばっていたが、さすがにタクシーでおなじみのサンタナはもう姿を消していた。そのほか、上海汽車の「栄戚」も自主ブランドとしての面目を保ちつつある。「栄戚」のデザインも洗練されてきたように思う。
セクハラに耐えるコンパニオン
金融危機の影響で今回の上海モーターショーで結構話題になったのがコンパニオン。自動車メーカーのコスト削減の並は、こんなところにも出てきている。それが大学生アルバイトの活用だ。全体の30~40%は学生アルバイトで、1日500元~800元の日当が出ているのだという。顔が面長で、身長があり、長髪で身長174~178センチの人たちが人気となっている。プロのモデルとなると、2000元以上の日当となることもあり、やはり学生コンパニオンの役割は大きいということか。それでも、ベンツなどになると、中国でも有名なモデルが採用するなど力の入れようが違うが、国産メーカーでは100%学生アルバイトというところもある。ちなみに、最も年齢が小さいモデルは、日中混血の4歳の女の子だったと報道されている。
ただ、こうしたコンパニオンが毎年モーターショーでセクハラに遭遇しているのは例年のことで、記念撮影と称して、彼女たちの体を触る客も少なくない。さらに、盗撮も多く、きわどい位置から撮影しているカメラマンも見られた。もちろん、コンパニオン側も下着を重ね着したり、袖口が見えないようにテープをはるなどして様々な対策をしているそうだが、美女と車とカメラマンとの攻防は続く。
今年も超高級車に予約も
こうしたなか、お目当ての車を見つけて、早速契約を入れる人も少なくない。メーカー側も、モーターショーで直接契約すると割引などのおまけがつくなどPRに余念がない。そのため、浙江省や江蘇省のお金持ちを中心にポルシェやロールスロイス、フェラーリーなどの超高級車に人気が集まっている。ベントレーの330~600万元の車にも、購入の意志を示す人も出ているそうで、モーターショー開催4日間でさっそく6台が売れた。その中には600万元の最高級車も含まれている。
キャデラックでも、一般公開2日で10台の成約があったという。価格750万元するムルシエラゴLP670-SVも納車は1年後なのに、買い手がついた。これら購入者の特徴は、2台目の高級車を欲しいという人が多いという。すでに超高級車を乗り回している富豪たちだが、相変わらず新しいものには目がないようだ。
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| 2009年上海モーターショーの入場券 |
無料シャトルバスも運転中
混雑を避けるため、主催者側では地下鉄の利用をすすめている。地下鉄2号線の上海科技館と世紀公園、地下鉄6号線の源深体育中心から無料シャトルバスが運転されている。これら駅では、入場券の発売も行われるし、会場でも入場券は確実に手にはいるので心配ない。会場内にはレストランやコンビニもあり、1日中見学できる施設が整っている。
【データ】
上海モーターショーの日程
4月20日~21日 メディア向け
4月22日~28日 一般公開(このうち4月22日~23日に関しては専門家向けという位置づけ)
会場:新国際博覧センター (浦東新区竜陽路2345号)【地図】
入場料:4月20日~21日 200元、4月22日~23日 100元、4月24日~28日 80元(当日券は50元)
(2009年4月記 山之内 淳)
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