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上海虹橋開発区に地下街を作る計画
~地下鉄へのアクセスが便利に~


虹橋開発区のオフィスエリアを望む


「天山影劇院」といえば、地元ではかなり有名な建物

 日系企業をはじめとして、各国の企業が集まっている上海虹橋経済技術開発区は中国政府が始めて認可した開発区として、現在もその地位を不動のものとしている。最近では、地下鉄2号線が西へ延長されたため、今まで若干不便だった開発区への交通アクセスが、かなり改善された。そこで、長寧区では、地下鉄駅と開発国隣接する古北エリアを含めた「新虹橋中心花園地下空間計画」を策定している。上海では珍しい大規模な地下街プロジェクトとして、注目されることだろう。

 この計画では、地下鉄2号線工事で荒れてしまった天山路の再整備を行い、特に天山路の延安西路から外環状線までの6.7キロの区間を、景観を統一した都市開発が行われる。天山路のシンボルの一つでもあった「天山影劇院」に関しても、エントランス部分に緑地をつくり、オブジェを置いて階段式の公園を建設して再整備が行われる見通しだ。





「両街一区」計画

 長寧区では、この再開発プロジェクトの中で、「両街一区」計画として、2つの大通りと、一つのエリアを結合させる構想を打ち出している。2つの大通りとは、面積15万平方メートルある天山路界隈と、5万平方メートルある古北黄金城道を指す。これに、虹橋開発区のパークソンと虹橋友誼商城、さらに現在建築が進められている万都中心大厦などの商業エリアを加えたものになる。

 
(左)急ピッチで整備が進められている天山路
(右)古北新区の黄金城道付近の様子。上海で外国人が住むエリアといえば、古北新区が真っ先に思い浮かぶほどの知名度があり、日本人も多く、設備も比較的整っている。ただ、マンションの老朽化は否めない。久しぶりにこのエリアを歩いたが、マイカーで道路が埋め尽くされていたのには驚いた。上海の早期に開発されたマンションはどこも慢性的な駐車場不足


婁山関路がその中心に

 その中で、「両街一区」計画の核心となる通りが婁山関路だ。今回の計画では婁山関路の天山路~仙霞路にかけての区間を中心に、地下鉄2号線の婁山関路駅と現在建設中の地下鉄10号線の古北路駅を地下で結ぶ計画が出されている。婁山関路は、町全体のイメージを淡い黄色に統一し、一体感を出す。

 
(左)婁山関路から国貿大厦を望む   (右)太陽広場


婁山関路もちょっとはずれにでると、ローカルな雰囲気に

建設が進む天山世紀広場

 長寧区では、すでに2年前からアメリカ、カナダ、日本などの専門家との討論を重ね、長期スパンでの虹橋開発区エリアの再開発プロジェクトを進行させているという。この中で、すでに工事が行われているのは、虹橋国際商都、虹橋天都、天山世紀広場、泓時●(=金が3つ)尚広場の4箇所を結ぶ地下空間で、完成されると総面積は20万平方メートルにもなる。この地下空間には、1日15.2万人が通行できる幅8メートルの通路を設置して、水平に移動するエスカレーターでもって人々の移動を効率化させる。また、天井には採光を設置して、地下にも太陽の光が届くようにする。



古北エリア

 「新虹橋中心花園地下空間計画」の南側の中核をなす古北エリアは、地下鉄10号線の古北路駅を中心とした開発が行われる。古北路駅は、虹橋路と延安路の交差点付近に位置し、計画では長さ150メートルの人工の滝や噴水を設置し、緑豊かな広場を作る。さらに、先の話になるが、地下鉄15号線もこの付近を通過することになっており、将来は交通の要衝となることは確実だろう。

 長寧区の第十一5ヵ年計画主要プロジェクトとして、虹橋開発エリアが新たに生まれ変わろうとしている。

地下鉄10号線計画

地下鉄10号線古北路駅が建設されるエリア。前のビルは上海世貿商城

 古北エリアを経由する地下鉄として、期待が高まっている路線で、1期工事と2期工事で工事が行われる。1期工事では、虹橋空港に建設が予定されている北京-上海の高速鉄道駅を起点に、主に外環路、呉中路、虹許路、古北路、凱旋路、高安路、陜西南路、西蔵南路、豫園、南京東路、五角場を経由して新江湾城まで結ばれる。2期工事では、さらに外高橋保税区まで延長される。工事は2005年12月よりはじまっているが、完成は当初予定より遅れて2007年度以降となる見込み。

地下鉄15号線計画

 開通はかなり先になりそうだが、宝山区陳太路から閔行区紫竹工業園区を結ぶ路線で、全長39.5キロ。沿線に大学が多いのが特徴。

(2007年2月記 山之内 淳


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