TOP > FEATURE >海外で購入した物を中国へ持ち込む際の関税率が改訂



 

海外で購入した物を中国へ持ち込む際の関税率が改訂

 

 個人が日本や香港など海外で購入したものを、中国大陸に持ち込む際にかかる関税制度が改訂となった。これまでも中国に入る際、人民元5000元を超える物や、免税制限を超えた物を中国に持ち込む場合、申告表への明記が求められている。ただ、最近は中国人の経済環境が豊かになり、香港からキャリアなどに入れて大量に商品を大陸に持ち込むケースが発覚しており、7月に入って中国政府も税関で密輸取り締まりに力を入れている。

 

 さらに、200781日より『入境旅客行李物品和個人郵逓物品輸入税税則帰類表』・『入境旅客行李物品和個人郵逓物品完税価格表』が改訂され、一部贅沢品を中国へ持ち込む場合の関税率が引き上げられた。新しい基準では、従来の3段階から4段階(10%20%30%40%)の税率が導入されることになった。特に注目されるのは、化粧品が従来の10%から50%に、ゴルフ用品が10%から30%に、税関が定める完税価格10000元以上の高級腕時計は、20%から30%に引き上げられた。

 

入境旅客行李物品和個人郵逓物品輸入税税則帰類表より抜粋

 

10%の税率が適用されるもの 

食品・飲料水・靴・台所用品・家具・楽器・一部の体育用品・医薬品・漢方薬など 

20%の税率が適用されるもの 

映像設備・パソコン・自転車・デジカメ・テレビ・衣服など 

30%の税率が適用されるもの 

ゴルフ用品・高級腕時計 

50%の税率が適用されるもの 

化粧品・酒類・たばこ類

 

さらに細かく分類された『入境旅客行李物品和個人郵逓物品完税価格表』にも注目してみたい。中国の税関が定める完税価格についても、その範囲が広げられ、より明確化されている。この中には、MP3PDAなどの電子機器の価格についても明記された。ただ、電子製品に関しては、その価格が抑えられており、たとえば、これまで17インチ以下の液晶ディスプレは旧制度では3000元と定められていたのが、19インチ以下の液晶ディスプレは1000元と大幅に緩和された。中国の産業の発展により、中国製品の競争力が出てきたことを示している。 

 一方で、たばこに関しては引き上げられた。これまで104元で計算されていたが、105元となったため、200本入りのたばこを持ち込んだ場合、完税価格は従来の80元から100元として計算されるため、関税はこれに50%をかけて50元となる。 

 もし、完税価格と実際の価格との間に大きな差(三倍以上もしくは三分の一以下)がある場合は、実際の価格状況を加味して考慮されるとのことだ。 

 なお、書籍やDVDなど音楽映像ソフトを持ち込む場合の規定は、別途定められているので注意が必要だ。 詳しくは、中国ビジネス解説(会員制)をご参照ください。

 なお、空港での申告時に虚偽があったり、申告していなかったことが発覚した場合は処罰される。 

入境旅客行李物品和個人郵逓物品完税価格表より抜粋

(個人持ち込みの場合) 

品目

単位

完税価格(元)

税率(%

酒(ウイスキー)750mlまで

500

50

香水

100

50

液晶テレビ(33インチ~42インチ)

12000

20

プラズマテレビ(33インチ~42インチ)

8000

20

デジタルカメラ(一眼レフタイプ)

5000

20

デジタルカメラ(一般型)

2000

20

標準一眼レフ用レンズ

1000

20

MP3

100

20

ノート型パソコン

5000

20

デスクトップパソコン

2000

20

液晶ディスプレ(19インチ)

2000

20

プロジェクター

15000

20

書籍・印刷物

 

別途

10

ゴルフクラブ

800

30

自転車

500

20

 参考情報:中国税関のHPに上記の表の完全版が掲載されています。

http://www.customs.gov.cn/YWStaticPage/433/b337d087.htm

20078月記)

 
[エクスプロア上海TOP]

Copyright(C) since 1998 Shanghai Explorer