空港と市内を20分 機場快線が開通

7月20日、北京首都国際空港と東直門を結ぶエアポートエクスプレス「機場快線」が開通した。
この機場快線は、北京市が2001年に五輪開催に名乗りを上げた際に確約したプロジェクトの一つで、今回同時に開通した北京地下鉄10号線と8号線(奥運支線)と連携することによって、空港からオリンピックのメイン会場までの軌道交通の確保が実現できたことになる。
DATA: 全長28.1キロメートル
最高時速:110キロメートル
停車駅:東直門駅、三元橋駅、T3(空港第3ターミナル)、
T2(空港第2ターミナル)
所要時間:約20分(東直門-T3間)
発車間隔:15分
運賃:片道一律25元(1年間の試験運賃)
車両数:4両編成
座席数:218席
機場快線の最も大きな特徴は、駆動方式に中低速リニアモーターが採用されていること。これは北京の軌道交通では初の試みとなる。早くて静か、また雪や凍結の恐れがある北京では、このリニアモーターの利便性は非常に高いだろう。
当初は上海浦東空港のリニアモーターカーと同様、ドイツ式リニアシステムの導入が検討されていたが、全長わずか28キロメートルという今回の場合、最高でも時速260キロまでしか出すことができず、それもたったの8秒~12秒しか維持できないということで導入が見送られたという経緯があるようだ。
また、機場快線は完全自動運転であることも特徴の一つだ。車両の両端に簡単な計器が設置されているだけで運転室はない。しかし1両につき1人~2人の乗務員が乗車しているほか、車内の様子はカメラで監視され地上のコントロールセンターと常に連携しているので、トラブルや問題が発生した時には迅速に対応できるということだ。
実際に乗ってみたところ、思ったより騒音も小刻みな揺れも感じるが不快なほどではない。また座席は特別座り心地がいいというわけでもないが、足元が広いので窮屈な感じはない。概ね快適というところだ。
駅についてだが、東直門の機場快線駅は、間もなく全面供用が始まる東直門交通総合ターミナルの地下4階にある。このターミナルには地下鉄2号線、13号線、各種バスが乗り入れているので乗り換えは便利だ。
チケットは窓口で購入するか、交通ICカード「一ka通」でも直接乗車できる。車椅子の利用者は直接プラットホームに出られるエレベーターを利用すると便利。
プラットホームは始発駅にしてはなぜかとっても狭く、息苦しい感じがする。オリンピック時に大量の利用客が乗り降りする時、混乱するのではないかと少し心配。空港から来た人が初めて降り立つ市内への玄関口としては、もう少し広々とすがすがしいイメージを与えたほうがよかったのではないかと思うのは老婆心だろうか。
また、空港側の駅は、T3は地上、T2は地下となっている。列車はT3方面からT2方面への一方通行のみとなっているので、T2からT3へと移動する場合は地上の連絡シャトルバスを利用することになる。
機場快線時刻表
| |
始発 |
最終 |
| 東直門 |
6:00 |
22:30 |
| T3(空港第3ターミナル) |
6:21 |
22:51 |
| T2(空港第2ターミナル) |
6:35 |
23:10 |
今後、利用状況やフライト時間の変更により営業時間が延長される可能性もある。
また、初期の運行間隔は15分だが、2010年には5分、2017年には4分と短縮される。
(2008年7月記)
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