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史上最高を記録した
上海のマイカーナンバープレート落札額

9月に行われた上海市のマイカーナンバープレートの落札額が最低価格で48600元の市場最高値をつけた。落札を行った上海国際商品舶売公司によると、今回放出されたナンバープレートの数は8500枚で、こちらも1ヶ月の枚数としては史上最高。入札者数が8月より少なくなり、落札枚数が増加したのに、落札価格は下がらず、逆に大幅に値上げしているところから、市民のマイカーに対する熱が相変わらず高いことが裏付けられる。これで、今年に入って9ヶ月連続で4万元を突破し、入札者の心理的価格も上昇の一歩をたどっている。
上海市のナンバープレート入札状額
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放出枚数 |
参加人数 |
最低落札価格(元) |
平均落札価格(元) |
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1月 |
6000 |
6587 |
38500 |
40974 |
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2月 |
3500 |
5056 |
39100 |
40473 |
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3月 |
4000 |
10168 |
41100 |
41573 |
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4月 |
5500 |
10307 |
43300 |
43623 |
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5月 |
6000 |
10273 |
44500 |
44853 |
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6月 |
6000 |
8983 |
47200 |
47711 |
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7月 |
7500 |
10327 |
45200 |
46581 |
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8月 |
8000 |
12943 |
46500 |
46897 |
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9月 |
8500 |
10561 |
48600 |
49631 |

株のもうけを車に投資
今回のナンバープレート落札について、専門家は様々な分析を行っている。その中で、昨今のA株の値下げで株市場への投資を模様眺めし、当面の利益を確保した市民が、株投資に使うお金をマイカーの購入に使ったという説が有力だ。株によって儲けたという市民が車を買うという構図は、筆者の周りを見ていても非常に多い。
さらに、10月になると国慶節休みも始まり、車に対する消費が毎年一気に高まる。9月は自動車メーカー各社もセールスに力を入れる。加えて、大型高級車も新車が出そろい、高所得者層を中心に高級車に人気が集まっている。10万元以上の価格帯の車を購入できる層は、上海のナンバープレートを求めるため、結果的にナンバープレート落札額が上昇する要因となった。
上海で増える地方のナンバープレート
そこで、脚光を浴びているのが地方ナンバーのナンバープレートだ。今では上海で新車を買った人の20%は地方のナンバープレートを取得しているとされている。特に、10万元以下の車を購入する人の50%は地方のナンバープレートで、やはり庶民には人気が高い。
ちなみに、上海のナンバープレートは「滬」と表示されているが、それ以外だと「江蘇省」の「蘇」や、浙江省の「浙」もよく見かける。こうした現象はいまに始まったことではない。
そもそも、上海でナンバープレートの入札制度が始められたのは1994年から。たとえば2000年当時は、1枚8800元程度だった。その後、一気に4万元代まで上昇し、2001年にはすでに地方のナンバープレートの取得が増え、2002年にはディーラーも、地方のナンバープレート取得のための代行手続きをするようになった。
地方でナンバープレートを取得すると、車検などの手続きを地方で行わなければならない。また、通勤時間帯には高架道路を利用できないなどの制限がつく。一般に内環状など高架道路が利用できない時間帯は、7:30~9:30、16:30~18:30までとなっている。さらに、一定期間以上上海にとどまっている地方ナンバーの車に対しては、通行費を納めさせる制度もありなにかと制限が多い。しかし、上海の郊外に住む人や、通勤に使わない人にとっては地方のプレートでも影響は少ない。
上海人の間で人気のある地方ナンバーは、蘇Eナンバー。これは蘇州エリアのもので、上海から近いという点が魅力だ。そのほか、余杭の浙A、嘉善の浙Fナンバーも上海から近いため人気があるという。しかし、最近では増える地方での上海人のナンバー取得に地方政府も規制に乗り出してきている。2003年には昆山、嘉興で上海人のナンバー取得が禁止に、2004年には蘇州、余杭、嘉善での上海人のナンバー取得が難しくなった。変わって、南京や無錫、揚州などでナンバーを取得する人が増えている。手数料などを入れても、地方ナンバーなら4000元~5000元程度で取得ができるため、5万元近い上海ナンバーを考えると、値頃感は強い。
ただ、上海の車の価格は、地方より安い場合が多く、上海で車を購入しようとする地方の消費者もないわけではない。こうした販売方法はディーラーにとっては、メーカーに対しての違反行為になることが多く、最近では大手のディーラーを中心に、地元以外の地区でのナンバー取得を行わないところも増えている。
その結果、現在注目を集めてきているのが中古車市場だ。中古の車だと、1台5万元以下での購入が可能で、ナンバープレートの心配もいらない。そのために、中古車市場の整備が進められ、今やGMやVWも信頼できる中古車販売を行っている。
中国では自動車購入熱が非常に高い。2007年上半期の自動車販売台数は、前年比25.92%の大幅増加となっている。上海市も2007年度上半期に前年比13.55%増の3.1万台のナンバープレートを発行した。それでも、まだ自動車の販売台数の増加に比べると半分程度の伸び率だ。中国の自動車生産の中心地の一つである上海では、市内の交通量の激増で、自動車を地元で売りさばけないという現実問題もある。そういった意味では、現在の入札制度はある程度有効に機能していると言えるだろう。

入札制度が始まって12年あまり。上海市政府にはナンバープレート落札により94.2億元の歳入があった。市政府はこれらの資金を使って、中環状線や地下鉄の建設、公共交通機関の整備に当てていると公表されている。
地球温暖化と車の増加は密接に関係している。しかし、車の便利さを知った中国人にとって、これからがまさに車の大量消費が始まるのだ。(2007年9月記 山之内 淳) |