| 中国には数々の年中行事あるが、大きく3つに分けることができるだろう。まず、共産党の記念日等。つぎに伝統的な習慣。そして商業と娯楽が結びつき若者を中心に広まりつつある西洋の習慣の3つである。中国人にとって最も重要なのは、日本の正月に値する『春節』である。次が『中秋節』、そして第三が老人を敬う国らしく『老人節(もともとは重陽節)』だ。旧暦を重視する中国では、これらはいずれも旧暦で祝われる。また、中国人にとって食は大事な位置をしめる。旧暦にもとづく記念日はそれぞれ『粽』や『月餅』など特別な食べ物とも結びついていて興味深い。
中国国務院が発表した2012年の中国休日カレンダーはこちら
●元旦〔Yuan2
Dan4〕(1月1日)
1月1日のみ休みとなる。日本のように元旦を祝う習慣は基本的にない。企業の新年度はこの日から始まる。
●春節〔Chun1 Jie2〕(旧暦1月1日)
日本の正月と同様、中国人にとって最も重要な節会。地方から出てきている人々は故郷に帰り、上海の人々は「除夕」(旧暦の大晦日)に夫の家族が家に集まり年夜飯という中国版おせち料理を食べる。料理の内容は、余暇やお金が余るようにと願いを込め余〔Yu2〕と同音の「魚」、吉が多いようにと吉利の吉〔Ji4〕と同じ音の「鶏」、来る年はさらにいい年であるようにと「年年高昇」の年高〔Nian2
Gao1〕」と同音の「年●(「米」に「羔」)(餅)など縁起を担いだものが並べられる。北京は必ず餃子を食べるが上海ではその習慣はない。
以前は「高昇」という意味を込めて爆竹を鳴らし新年を祝ったが、現在市内では禁止されている。
子供は「紅包〔Hong2 Bao1〕」と呼ばれるお年玉をもらう。
一般に翌日は、妻の家族と新年を祝う。
2004年から8年間の春節に当たる日は次のとおり。
2004年1月22日(木)
2005年2月9日(水)
2006年1月29日(日)
2007年2月18日(日)
2008年2月7日(木)
2009年1月26日(月)
2010年2月14日(日)
2011年2月3日(木)
2012年1月23日(月)
●元宵節〔Yuan2 Xiao1 Jie2〕(旧暦1月15日)
旧正月から15日目をいう。一家円満を願い、「湯圓〔Tang1 Yuan2〕」というスープに餡入りの団子の入ったデザートなどを食べる。
●バレンタインディ(情人節)〔Qing2 Ren2 Jie2〕(2月14日)
西洋の習慣の影響を受け、バレンタインディーが若い人たちの間でかなり一般的となった。欧米の習慣に倣い、基本的には男性が女性にバラの花束を贈ったり食事をご馳走したりする。この日のバラの値段は1年で最も高い。なお、3月14日のホワイトデーと同様の習慣はない。
●婦女節〔Fu4 Nu3 Jie2〕(3月8日)
国際婦人デー。多くの会社で女性のみ半日休みとなる。
●清明節〔Qing2 Ming2 Jie2〕(4月5日頃)
1年を24等分し約15日ごとに分けた24節季の一つに清明節がある。緑茶の産地杭州で、この頃作られる龍井茶は最も高級で味も香りも良いとされる。一般には、祖先の墓に参り、墓の掃除をする。
●労働節〔Lao2 Dong4 Jie2〕(5月1日)
メーデー。1週間ほど連続した休みになり、日本のゴールデンウィークの直訳であろう、「黄金週間」とも呼ばれる。豊かになった都市部では、休暇を利用して中国国内旅行や、オーストラリアや東南アジア等海外旅行に行く人も多い。国内の観光地は大変混んでいる。
●児童節〔Er2 Tong2 Jie2〕(6月1日)
国際子供デー。一人っ子政策の為「小皇帝(小皇帝〔Xiao Huang Di〕)」と呼ばれる贅沢な子供が多い。14歳以下の児童は休日となり、両親と行楽地に出かけたり(両親も半休となることがことがある)、プレゼントをもらったりする。
●端午節〔Duan1
Wu3 Jie2〕(旧暦5月5日)
昔は菖蒲を門に張り邪気をはらったが、現在都市部ではその習慣はない。この日は古代の詩人「屈原」が川に身投げをした日で、人々は魚が死体を食べないようにと川に粽を投げた。そのことから、この日に粽を食べる習慣ができた。現在では甘い餡の入ったもの、豚肉等様々な具が入ったものなど多種多様の粽が1年中食べられるが、以前はこの日のみ食べた。また、ドラゴンレースが行われる。
●行政区記念日〔Xing2 Zheng4 Qu1 Ji4 Nian4 Ri4〕(7月1日)
共産党の記念行事が行われる。1997年に英国から香港が返還された日でもある。
●建軍節〔Jian2 Jun1 Jie2〕(8月1日)
軍人を慰問する日で功労者が表彰される。1927年に朱徳、周恩来らが武装蜂起(南昌起義)した日。人民解放軍の前身である「工農紅軍」が設立された日とされる。この日、軍人は半日休とされ、新聞紙面なども軍関係の記事一色になる。
●老師節〔Lao2 Shi1 Jie2〕(9月10日)
学校などの先生に感謝する日。生徒からカードや花などを手渡し、日ごろの感謝の意を表す。
●中秋節〔Zhong1 Qiu1 Jie2〕(旧暦8月15日)
中秋の名月。月を愛でる日。月餅(月餅〔Yue4 Bing1〕)や秋に収穫した果物を供え、月見をする。8月末から9月初めにかけて、街の菓子屋はもちろん、デパート・レストラン・茶屋など至る所で月餅が販売される。月餅の中には、棗の餡や小豆の餡、広東風のものでは塩卵が入っているものまである。最近ではハーゲンダッツのアイスクリーム月餅などユニークなものも人気だ。年長の日ごろ世話になっている人に月餅を贈り感謝の意を表すのが慣わしだが、現在は会社から社員にも慰労の意を込めて配布される。
●重陽節〔Zhong1
Yang2 Jie2〕(旧暦9月9日)
奇数は縁起のよい「陽」の数字とされる。その中でも最大の数字である9が2つ重なることからめでたい日と考えられ、重陽の日と呼ばれる。この時期上海では、菊を愛で酒を飲み上海蟹を食べるのが最高の幸せと言われている。また老人節とも言われ長寿を祝い重陽?という菓子を配る。「登高」といい老人は山登りをし、さらなる健康と長寿を願う。
●国慶節〔Guo2 Qing4 Jie2〕(10月1日)
中華人民共和国の建国記念日。この日から1週間ほど連休になり5月1日の連休同様、豊かになった都市部では旅行に行く人が多く、観光地はかなり混む。旅行に行かない人々は友人宅を訪問したりなどして時を過ごす。
●クリスマス〔Sheng4 Dan4 Jie2〕(12月25日)
都市部では西洋の影響を受け、クリスマスには食事をしたりプレゼントをしたり若者を中心に街は賑わう。ただし、日本ほどの盛り上がりはない。日本と違いクリスマスのイルミネーションは正月まで続く。
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