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第5回 荷葉糯米鶏
「翼のあるものは飛行機以外、足のあるものはイス以外なんでも食べる」という表現で形容されるように、なんでもかんでも食べてしまう広東人。海鮮料理店でゲンゴロウやワニが売られているのを見て度肝を抜かれた方もいらっしゃることだろう。このように、食べることには人一倍こだわりを見せる広東人だが、彼らの好む食材の一つに鶏肉がある。広州に暫くお住まいの方であれば、一度は代表的な広東料理である「白切鶏」を召し上がったことがあるに違いない。 さて、飲茶の中で鶏肉を用いた料理といえば、「糯米鶏」を取り上げずにはいられない。店によって若干名称が異なるが、「糯米鶏」或いは「荷葉糯米鶏」と呼ばれることが多いようである。中華料理は、大抵の場合、名前を分解して考えると、どのような料理か推測できる。荷葉=ハスの葉、糯米=もち米、鶏=鶏肉であるから、「ハスの葉で包んだ、鶏肉使用のちまき」が正解。 「糯米鶏」で用いられるもち米は、インディカ種のもち米。形状は細長く、ジャポニカ種のもち米ほど粘りけはない。もち米には鶏肉のだしとハスの香りがしっかりと付いており、食欲をそそる。このもち米の中に入っているのは、鶏肉以外に、卵の黄身、クワイ、椎茸、干しエビなど。 「糯米鶏」は、中国式ちまき(粽子)と似ているが若干違う。粽子は形状が三角錐で、重量感があるのに対し、「糯米鶏」は長方形で、やや小振りである。また「糯米鶏」は鶏肉だが、粽子は豚肉の脂身を使用することが多い。話がちょっと逸れてしまうが、広東省肇慶市の粽子は大変有名で、美味である。スーパーで冷凍物の肇慶粽子が買えるので非常食用に買ってみては。
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