上海ならではのヨガスタジオは?
誰もが瑜伽(ヨガ)、瑜伽(ヨガ)といっている今の上海。だけど、待って。中国といえば、云千年の歴史を誇る太極拳っていうものがあるじゃあないのっ? と気になった。
ある日のこと、やはりダイエット目的でヨガを始めた友人の上海っ娘に、そんな疑問をぶつけてみると、
「太極拳? だって、あれは老人がするものよ」
と、一蹴。ってことは、今の若い上海っ娘たちにとっての太極拳は、日本でいうところの“ゲートボール”っ??? 確かに、早朝の公園で秘技をキメて舞っているのは、“若”の抜けた“老男女”。若者は興味本位の外国人くらいなんだろうか。
右へ倣(なら)えではないけれど、実はワタシもここ上海で、欧米人と上海っ娘にまぎれてヨギーニを気取っている。東京にいた頃ヨガを体験し、レッスン後の心身ともに開いた状態になる独特の感覚が好きになり、上海で本格的に始めたのだ。右も左もわからないこの土地で、語学学校よりも、公園(!)よりも、ヨガスタジオを真っ先に探したほど。そこで辿り着いたのが、当時、上海で最もきちんとしていると評判で、かつてマドンナやスティングなどの個人レッスンをしていたDuncan Wong氏の主宰するヨガスタジオだった。彼は日本でも有名なヨガマスターである。
スタジオを見学しにいくと、場所はフランス租界北側である復興西路。1933年、裕福な中国人企業家のために建てられた老房子・オールドアパートメントの中にあった。太い木の柱、太陽の光がほどよく注ぐ吹き抜けの階段、瞑想にふさわしい柔らかい光の差し込む部屋、白壁、木彫りの装飾などなどで改築された空間。大きな窓からは木々が見え、ゆったりした空気に満たされている。なんて素敵なの。ひと目惚れしてしまった。
そして、通い始めてみれば、慣れないヨーガのポーズで、プルプル震わせた指先の向こうに、青々と繁るプラタナスの眺めが見えたり、大きく両足を開いて前屈をしたときには、天地逆さまになった木々の眺めが見え、鳥の囀りさえも聞こえてきたりする。そんなことだけでも、苦しさは紛れ、呼吸も整い、芯から和らいでいくのを感じた。東京都心では、こういう環境のスタジオって、なかなか見つけるのは難しいだろう。
復興西路「Y+」、淮海中路「yoga shala shanghai」、北京西路「NAMASTE YOGA SHALA」は、老房子・オールドアパートメントという上海ならではの空間を利用した代表的なスタジオ。ハイスピードな発展都市上海とは思えない特有の時間が流れ、オールド上海の醍醐味を肌で感じられる場所でもある。
 上海ならではの老房子・オールドアパートメントにあるヨガスタジオ
上海でおしゃれヨギーニになる!
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防寒のために着るインナーを、ヨガで着ている人もいた……
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さて。
充実したヨガライフを送るには、自分に合ったスタジオ、先生、そしてヨガウエアの3つが揃わないと始まらない。動きを妨げないものであることが唯一の服装コードなのだけど、キャラクターがドカンと入ったスウェットの上下や、ストレッチが効いていて動きやすいとはいえ、防寒のためのインナーを上下真っ赤に揃えて着た、全身タイツ状態でレッスンを受けるのは……いただけない。日本で買った、ルル・レモンやプーマのヌアラのウエアを涼しい顔して着ながら、ときどき見かけるそんな上海ヨギーニに、ワタシはちょっとびっくりした。
そして、ヨガのレッスンを受ければ受けるほど、
「上海でもルル・レモンが買えるのかな?」
「あの子が着ている裾にサンスクリット文字の刺繍が入っているパンツはどこで売ってるの?」
「マットの上に敷いている、あのタオル地のマットはどこで買えるの?」
などなど、ヨガの教えに興味を持つのと同じように、ときどき見かけるおしゃれヨギーニ達のヨガ・スタイルも気になってきた。ヴァイオレットカラーのパンツに白のタンクトップを合わせたり、綺麗なライトグリーンのカプリ丈パンツに同色のワンポイントの入ったベビーピンクのタンクトップを合わせてキメている上海おしゃれヨギーニは、無難な黒をクールに纏うヨギーニよりも熟(こな)れて見える。
そこで、思い切ってレッスンの後、聞いてみた。
「ルル・レモン? 上海にはお店はないよ。だから、オフィシャルサイトで欲しいのをチェックして、それを香港行く友達に買ってきてもらったの」
「『eBay』や『陶宝』で、いつも買ってるよ!」(注:ともに中国で有名なショッピングWebサイト)
「このアバクロ(=アバクロンビー&フィッチ:アメリカのカジュアルブランド)のパンツは、市場で」
とのこと。
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泰康路・田子坊内で見つけたヨガウエア専門ショップ
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長楽路・新楽路の“小店”(=セレクトものが中心の小さな店)、静安寺小亭服飾市場や、百貨店のフィットネスウエアのフロアでも、探そうと思えば、ヨガに適したおしゃれウエアを見つけることができる。ふらっと遊びに行った、泰康路の路地に小さな店がたくさん集まった田子坊にも、一軒。カナダやアメリカのブランドを置くヨガウエア専門店を見つけた。
ない、ないっ、ないっっ! と思い込んでいたおしゃれヨガウエアは、上海でも手に入れることが出来るようになってきた。でも、もっともっとあってもいいくらい。上海でのヨガ人口は3年前の2倍に増えたんだとか。得意のきれい色を使ってコーディネートした上海おしゃれヨギーニ人口も、只今、急上昇中なのだ。
今月のとっておき
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上海のSOHOと言われる泰康路エリアに昨年夏にオープンした「Shantih Yoga Athletica」。日常着としても美しいラインとシルエット、きれいな色合い、ストレスフリーな着心地のよさと素材感であることを基準にセレクトしたヨガウエア専門ショップだ。オーナのMillaさんは、Y+ Yoga Centerの先生でもある。
「2~3年前の上海には自分が着たいと思えるヨガウエアが手に入るお店はありませんでした。毎日スタジオに行くとなると着るものにも困ってしまって(笑)。ファッションのトレンドにリンクしたカナダやアメリカのウエアブランドには、優秀なものがたくさんあるので、それを紹介したいと思ったのがオープンのきっかけです。今は真冬ですが、ヨガウエアブランドはもう春夏コレクションが始まっています。春はパステル、夏はパッキリしたきれいな色が来ますよ!」
いまや星の数ほどあるカナダやアメリカのウエアブランドの中から、選りすぐったラインナップには、自らもヨガの先生をしているオーナーならではのセンスが光る。スタジオの生徒さんを見ていて、最近は色のコンビネーションもスタイルも以前に比べると急におしゃれになってきたそう。上海おしゃれヨギーニへの第一歩、この店から始めてみてはいかが?
Shantih Yoga Athletica
ADD: 上海市泰康路210弄18号
TEL: 021-6472-7096
OPEN: 12:00~19:00
URL:
http://www.shantihyoga.com
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  ホットヨガならブラ&薄手のパンツ・ショートパンツ、アシュタンガやフロウヨガは何でも大丈夫だけど、足さばきのいいカプリパンツがお勧め。色も形も自分に合ったのが見つかる。(ブラ350元~、トップス460元~、ボトムス400元~)
  オーナのMillaさんはカナダ・日本への留学経験もあり。チャーミングな笑顔でコーディネートのアドバイスもしてくれます
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■おまけ ~「上海ファッション通信」的おすすめヨガスタジオ~■
「上海ファッション通信」的には、“コスモポリタン”であることを重視して、おすすめのスタジオをあげてみました。様々な国籍の生徒さんと一緒にレッスンを受けながら、中国語や英語の勉強にも、なります(なる気がします)。なかには、日本人や日本語の話せる先生のいるスタジオもあるので、日本語でのフォローアップもOK。妊婦さん、子供向けのクラスを組んでいるところもあります。スタジオの雰囲気はそれぞれのURLへGo! もっと他のスタジオ情報が欲しい場合は、日系のフリーペーパー、欧米系のフリーペーパーをチェックしてみて!
Y+
上海で一番有名。上海のヨガブームはここからも始まったといっても過言じゃない。
http://www.yplus.cn
yoga shala shanghai
アメリカ領事館横の上海新村内、一番奥にある一軒家を改築した隠れ家的スタジオ。
http://www.yogashalashanghai.com
NAMASTE YOGA SHALA
「Y+」立ち上げ後、現在Duncan Wong氏の主宰するのがこちらのスタジオ。昨年夏オープン。
http://www.namasteyoga.com.cn
yoga space
オープンしたばかり。本場インド人の先生もこちらにはいます。地下鉄1号線衡山路徒歩5分。
http://www.yogaspace.cn
Ashtanga yoga Shanghai
地下鉄一号線徐家匯駅港匯広場上のサービスアパートメント内。外の喧騒が嘘のような空間!
http://www.ashtangashanghai.com
(前編はこちら)
(文・写真/石川リエ 2007年1月記)
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