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第11回 上海海洋水族館

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正面入り口 東方明珠はすぐとなり
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ここのところ連日30度近い気温が続く上海。いよいよ今年も夏がやってまいりました。
今回は夏にふさわしい観光スポットとして上海海洋水族館をご紹介します。
上海海洋水族館は陸家嘴の黄浦江そばに位置し、隣の東方明珠とともに特に観光客に人気のスポットです。すでに行かれた方も多いことでしょう。
上海海洋水族館は中国企業とシンガポール企業の合弁で5000万USドルをかけて設立され、2002年2月から一般公開が始まりました。オープン以来、毎年100万人を超える観光客がここを訪れています。
建築面積20500平米のこの水族館は世界でも最大級の規模を誇り、地域別に9つのエリアに別れた館内では一周で5大陸4大洋の海の生物を目にすることができます。
では早速中へ。ゲートをくぐったらまずは長いエスカレーターで3階に上ります。3階は中国、南米、オーストラリアの3地域の展示エリアです。
 (左)入り口のゲート (右)3階ホール
ここで特筆すべきは、世界中の水族館の中でもここにしかないという中国の魚を集めた中国区。展示されている生物の多くは国の保護動物に指定されています。揚子鰐という長江下流域に生息する中国固有のワニもその一つ。最近中国各地の動物園や水族館で人がワニに襲われるという恐ろしいニュースをいくつか耳にしましたが、この揚子鰐は人を襲わないおとなしい性質だそうで、普段はハマグリやカタツムリなどを餌にしているようです。でもいかつい容姿はやっぱり近寄りがたい雰囲気です。
 (左)揚子鰐 (右)オオサンショウウオ
また特別展示として長江流域に生息する生物も展示されています。魚とともに是非見てほしいのが長江の危機的状況を訴えたパネル。生活排水と工業排水によって年々汚染が広がる長江では、魚類の数が減る・小型化するなどの異変が深刻で、チョウザメの一種の中華鱘や刀魚などはあと10年で絶滅してしまうといわれています。
 (左)長江を守ろう (右)中華鱘などの絶滅危惧種
また白曁豚という長江中下流域に生息する白いかわいいイルカも国家1級保護動物に指定されていますが、現存数は100頭に満たないとかすでに絶滅したとも言われています。
この白曁豚に関してはこんな伝説があります。「継父によって商人に売られることになった江南の美しい娘。船に乗せられ運ばれる最中、継父の暴力からのがれるため川へ身を投げる。すると大波が来て継父は船ごと呑みこまれてしまう。そのあとには自由に川を泳ぎまわる白い一匹のイルカの姿があった。」
長江の支流・黄浦江は全長113キロの70%が汚染されているといいます。上海に暮らす私たちは自分たちの飲み水を守るため、またこの健気なイルカや魚たちを守るためにも日々の生活の中で何かできることがあるのかもしれません。

 長江に生息する生き物たち 狭い水槽でもここのほうが快適?
南米区では一般的に熱帯魚として知られている小さな淡水魚が見られます。代表的なものとしてはネオンテトラなどがありますが、家の狭い水槽でチマチマ泳ぐのと違い群れを成して泳ぐ姿は本当に美しいです。
ちなみに熱帯魚でしたらここへ来なくても街の花鳥市場にある熱帯魚売り場でもタダで十分楽しめますよ。
 (左)群れで泳ぐアマゾンの熱帯魚たち (右)アマゾンのジャングルを模した雰囲気
3階ではついでに海洋教室も見ておきましょう。ここでは実際に小型のサメに触れたり餌付けを見ることができます。小型といってもサメはサメ。ちょっと躊躇してしまいます。そのうちに休憩時間になってしまい、残念ながらサメ肌を体験することはできませんでした。
 (左)サメに触れる (右)珍しいサメの卵の孵化の様子
水のトンネルをくぐりエスカレーターで2階へ。ここでは東南アジアの魚や、アザラシ・ペンギンなどの寒冷地の動物、海の生き物などが見られます。アザラシ、ペンギンは子供たちに大人気。エイの泳ぐ巨大水槽は迫力があります。
 (左)オーストラリアの魚はとってもカラフル (右)これはラブラブではなく威嚇です
 (左)癒し系 (右)エイの大回遊
 浅瀬の様子
最後はいよいよ世界最長を誇る155メートルの海底トンネルです。トンネル内は動く歩道がゆっくりと流れており、海底を模した薄暗いこのエリアでは深海の生物を見ることができます。

 海底トンネル
ここで目に留まったのは石斑の住む洞窟。深く暗い海底を好む石斑が高級魚として珍重されるのも納得しました。日本の水族館ではマグロの大回遊の姿を見てつい美味しそうと思ってしまいましたが、中国滞在も長くなると食指が動くポイントも変わってくるようです・・。
 (左)ここで美味しそうと言ったら日本人 (右)ここで美味しそうと言ったら・・
最後に、この水族館は1回の入場で1周という仕組みになっていますので、一度ざっと見てから後でゆっくり見直すということができませんのでご注意を。
また、ウェブサイトには餌付けショーの時間が出ていますが、実際は館内のスタッフさえショーの存在を知らないほど適当に餌やりが行われているようです。運がよければ見られるかもしれません。
あと土日や連休中は非常に込み合います。水槽に近づくことができず、魚を見に行ったのか人を見に行ったのか分からないという状況もしばしばなようですのであしからず。
(2007年5月記)
 (左)やはり子供連れが多い (右)海でこんなのに出会ったら怖いだろうな・・
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