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第10回 上海城市規格劃展示館

2007年もいよいよ幕を開けました。めまぐるしいスピードで姿を変える上海の街は、3年後の万博開催を控え、今年もその勢いをますます加速させることでしょう。
今後の上海が目指す街の姿は一体どんなものなのか。その青写真を見せてくれるのが今回訪れた上海城市規格劃展示館です。
上海城市規格劃展示館は人民公園のすぐそば、人民大道100号にあります。この展示館の独創的な外観は、奇抜な建物が多いこの地域においても一際目立っています。天に向かって開かれた4本の柱は上海市の花ハクモクランをモチーフにし、その上の格子は建築と青空と雲との融合を表しているということです。
この展示館は総建築面積18390平米、地上5階、地下2階の建物で、現在のところ世界最大の総合性都市企画展示館といわれており、2000年の開館以来5年間で200万人以上の見学者が訪れています。
また2004年には展示内容を更に豊富にし、2020年までの上海の発展計画が市民の前に姿を現しました。
まず玄関ホールにそびえたっているのが黄金に輝く模型。「上海の朝」という名のこの模型は、東方明珠や金茂大厦など上海のシンボルを一つに融合させたデザインで、この一つに上海の威信が凝縮されています。
また同じホールには黄浦江両岸の総合開発計画模型も展示されており、万博開催地の様子や、先ごろ「上海ヒルズ」と命名された上海環球金融中心も堂々と完成後の姿を現しています。
 (左)上海の朝 (右)黄浦江両岸の総合開発計画。左側の高いビルは「上海ヒルズ」
中2階には上海の発展の歴史をまとめた展示があります。かつては小さな漁村に過ぎなかった上海が徐々に今の形に近づいてくる様子や、外灘の形成過程、各地区の今と昔の対比図など興味深い歴史資料が豊富に集まっています。
 (左)清時代の上海県城の様子 (右)1930年代と現在の浦東
国家級の歴史文化都市に指定されている上海市には、13箇所の全国重点文物保護単位と398箇所の市級優秀歴史建築保護単位がありますが、展示の中では現在も街で目にする古い建築物の往年の様子を知ることもできます。
 豫園のジオラマ
臨時の展示会をやっている2階を抜けて3階へ。ここでは誰もが目の前に広がるパノラマ模型に息を呑むに違いないでしょう。これは高速内環線の内側から浦東の世紀公園近くまでの巨大な未来予想図です。一体完成までどれくらい時間がかかったのだろうと余計なことが気になってしまうのは、有名な建物はおろか一般の住宅までもがとてもリアルに再現されているから。ちなみに筆者は我が家を探し当ててしまいました。微妙な配置は違っていたものの、マンションの形はそっくりそのまま。ちょっと恐ろしいくらいです。徐家匯の弘基広場跡地にはすでに工事が始まっている浦西一ののっぽビルもちゃんとありました。
 (左)巨大なパノラマ模型 (右)徐家匯の様子。港匯ツインタワーの隣には現在建設中の新しいビルが
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6号線と9号線も乗り入れた世紀大道駅の姿
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館内にはこのほかにも地下鉄2号線の開通や新しいマンションの建設ラッシュ・最新のアートスポットとして注目が集まっている蘇州河周辺の開発計画や、上海最後の楽園と言われる崇明島の開発計画、世界一のコンテナ港を目指す洋山港の全貌、浦東空港の拡張工事、地下鉄新線についてなどなど、今後の開発計画が目白押し。しかもここに展示されている未来予想図は夢ではなく、十数年後には確かに現実のものになるのです。筆者がその完成を目の当たりにできるかどうかは分かりませんが楽しみでもあります。ただ、破竹の勢いの開発計画を見ているうちに、これだけの開発の裏にはどれほどの環境問題やさまざまな負の問題が隠れているのかがふと気になったのでした。
 (左)洋山港の全景 (右)浦東空港の拡張計画
上海の歴史から未来の姿までをまるでタイムマシンのように駆け抜けることができるここは、上海が初めての人も、上海に住む私たちが行くにも十分に楽しめる博物館といえるでしょう。知り合いが上海に訪ねてきたら、まずここへ足を運んでみるのも悪くないと思います。
2007年1月 取材・文 大山ゆき
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上海城市規格劃展示館
住所:人民大通100号
TEL:(021)6372-2077
開館時間:月~金曜 9:00~17:00、土日曜9:00~18:00
※入場は閉館の1時間前まで
チケット:40元
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