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第17回 本当に英語が身に付くのか


 語学としての英語の授業、更に道具としての英語でいろいろな科目の授業が行われるインターナショナルスクール。非英語圏の外国に住んでいる場合は子どもに通わせたい家庭も多いと思います。ただ、学費も高いうえに、日本の学校とは違うカリキュラムに戸惑いを覚える親御さんも多いのではないでしょうか。高い学費を払ってまで通わせる必要があるのか。今回は小学校低学年の英語の授業について書きましょう。

 子どもの学校では1年生から毎日英語の授業が2時間もあります。リーディングと呼ばれる購読のテキスト、フォニックス、書き方の練習のワークブックなど、英語といっても読み書きを様々な手法で学びます。リーディングでは1年生でも100ページほどのハードカバーの教科書が年間で6冊もありました(学校から借ります)。フォニックスは2年生になっても分厚いワークブックが何冊もあり、宿題としてよく持って帰っています。春節の休みになるとフォニックのワークブックだけで50ページ以上の宿題が出ていました。英単語は週単位でテストがあります。ライブラリーでの授業も週に1回あり、毎週本を借りてきます。

 1年生では短かめの作文はありましたが、2年生になると文章らしい長い文章を書かせることが多くなってきました。初めにトピックを選び、文章の構成を考え、最終的な結論づけをして文章を書かせたり、感想文では、その本を選んだ理由や登場人物のキャラクター、話しの展開をまず踏まえた上でレビューを書き、またストーリーを書く授業ではタイトル、登場人物、話しのアウトラインをまず考え、それぞれのパラグラフのトピックセンテンスをつくるという理論的に書くテクニックを学ぶのが特長。しかも書いた後で、文法の間違いはないか、スペルミスはないかもう一度宿題として持ち帰り、自分でチェックします。

 これは私も昔アメリカで習いましたが、言語を問わず文章を書く上の基本。論文やレポートを書くときはもちろん、大人になっても普遍的に使う方法で、習慣づけておくととても役に立ちます。

 子どもは作文が大好きです。最近は特に創作ストーリーを書くのが好きなようです。ノート1ページ分の作文なら15分ぐらいで書いてしまいます。但し字が汚いので、書き直しもしょっちゅう。何度注意してもサラサラと勢いで書いていきます。


 フォニックスは、子どももその重要性をよく理解しています。「フォニックスって大事なんだよ。フォニックスを知っているから初めて見た言葉があっても本をすらすら読むことができるの。それに音を聞いただけでもその言葉を書くことができるの。.」と言います。

 家で宿題をするときのお供はCollins Junior Illustrated Dictionary。対象は6歳からのもので、子どもは1年生から使っています。タイトルの通り、中にはイラストや写真での説明もあります。最初は辞書を引いてもよく意味がわからないことがありましたが、2年生になるとすっかり自分で辞書を引く癖がつきました。Collinsにはカラフルな幼稚園から中学生が使う辞書まで子ども用の様々な辞書があります。辞書ですから毎年買い替えることはしませんが、ある程度子どもの学習が進んできたら買い換えも検討しようと思います。

 また、学校では「My own dictionary」というノートをつくって、新しく習った単語とその意味を自分の言葉で書いて、自分だけの辞書をつくっています。こうすることで、より記憶に残りますし、どんなことでも自分で表現できるようになります。2年生の前半が終わる頃には、子どもはどんなことでも自分自身の言葉で表現できると先生から太鼓判をもらうことができました。

 英語のカリキュラムのインターナショナルスクールの学習はただ英語を話せるということを目指しているのではありません。アカデミックに英語を使えることが学習の目的です。子どもたちは日に日に本が読めるようになり、作文も文字が頭の中を走り、徐々に間違えずにように書くようになります。おそらくそれは本人たちが最も喜びを感じているはず。但し同じ学校でもクラスによって学習内容が違いますし、先生方も英語圏から来ていても国籍は様々なので学習方法もかなり違っていたりします。

 習得の早さも子ども一人一人違います。うちの場合は5歳で中国に来た時に英語の幼稚園に通わせ、中国語よりも英語を先に学習させたこともあり、英語は早く吸収します。中国語を先に習得した子どもさんは、英語は第3言語となり、どうしても英語の習得は遅れがちです。

 習った語学をフルに活用できるのが理科や社会。どちらもかなり幅広いことを教えていますが、子どもたちにとって知りたいことがいっぱい詰まった科目です。次回は低学年の理科や社会についてです。

(林 秀代 2008年06月記)

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