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■■第16回 中国語の授業もあるって? ■■

子どもの学校では中国語と中国語の数学の授業が毎日あります。教科書は北京市内の公立学校で使われているものと同じものです。中国語の能力別のクラス編成なので、学習内容の濃さはクラスによって違いがあります。
子どもの幼稚園は英語教育のみの幼稚園だったので、小学校の入学準備のために、年長の後半から週に1度プライベートクラスで中国語を習っていました。簡単な会話ができたり、先生の指示などを理解させるためです。ところが、元気に遊びたい気分いっぱいの男の子にプライベートクラスで学習させるのは至難の業。それでも幼稚園でフォニックスをしていることもあり、アルファベットで書かれたピンインは簡単に読むことができました。通常小学3年生程度から使っている英語と中国語で書かれた教材をなんとか終えて小学校入学にこぎつけました。うちの息子を引き受けてくださった先生には本当にお疲れさまでした。
小学校に上がり、子どもの中国語のクラスは3クラス中一番易しいクラスです。中国に来たばかりのお子さんは、さらに易しいCSL(Chinese as Second Language)に入ります。
1年生の授業では、中国語はまずピンインから始まり、発音を徹底的に教え込まれます。私も苦戦した母音や子音の発音。子どもは耳がいいのですぐに覚えていきます。ピンインを習っている間はまだ漢字の学習はありません。教科書の本文にもピンインがふってあるので、本文を読む時は漢字を読むというよりも、ピンインを読んで学習していきます。
そのうちに漢字を習い始めます。初めは数字や「口」や「目」などの体の部分、「木」など日本の1年生と同じような漢字から始まり、ピンインと漢字を必ずセットで書いて覚えます。学校で習うのは当然簡体字ですから日本語にない漢字や、日本語とは異なる書き方のものもあります。
書き取りの宿題を見ていると、子どもの書き順は滅茶苦茶。「口」ならただ単に四角を書いたりします。書き方は習っているはずですが、それでも自分流の書き方で押し切ってしまうのです。そのうち先生やクラスメートから書き順が違うと指摘されることで徐々に覚えるかと思い、しばらく様子をみることにしました。
本文に書かれている文章には案外難しい漢字が使われていて、大人の私でも知らないものがあります。これら本文は漢字を覚えるというよりも、音で覚えるといった様子です。
実際に覚える漢字は本文中からやさしいものをピックアップしたものです。しかし「生字-ションツ」と呼ばれる書き取り漢字はたちまち増えてきて、1年生の上巻では100字だったのが、下巻では250字となり、1年生を終えるころには約350字を学習します。さすが漢字の国!
もちろんうちの子どもにこれらの漢字がすべて書けるわけではありませんが、少なくとも読むところまではできるようになりました。1年生ではまだ作文の宿題はほとんどなく、書き取りで覚えるだけなので、いったん覚えてもすぐに忘れてしまいます。
学校では中国語の数学も毎日授業があります。こちらも中国のローカル校と同じ教科書を使い、中国語と同じクラスで行われます。先生は中国語と同じ中国人の先生です。先生も英語を話すことができますが、教室では中国語を話すことが求められます。
教科書はカラフルなイラストを使って書かれていますが、それでもまず子どもが困ったのは宿題のプリントの問題の意味。私が一緒に問題を読んで解いていました。そのうち問題のパターンがわかり、先生の話しにも慣れてきて、自分で宿題ができるようになりました。文章問題だけは時々助けが必要になります。
初めはとっつきにくそうにしていた数学でしたが、計算問題が登場すると一転し、大好きになってきました。
中国の数学は日本の算数よりも進みが早く、子どもは半年遅れで小学校に入学しましたが、日本の学習と遅れを感じることはありません。子どもは、難しい問題があっても「難しくてもパズルみたいでおもしろい」と積極的に挑戦しています。日本人は割合数学の好きなお子さんが多く、クラスの上位の成績は日本人が占めているようでした。
学校では中国語と英語の両方で毎日数学がありますが、進み具合はそれぞれバラバラです。当然中国語の数学の方が進むのが早く、中国語の数学で習った内容を英語の数学で復習することお多くあります。但し、それぞれに特長もあり、中国語では計算問題が多く、英語の数学では数や大きさの概念のような学習が多かったと思います。初めは数学が1日2時間もあることを心配していましたが、子どもはそれに対してストレスを感じるどころか、どちらの数学もとても楽しんでいます。
(林 秀代 2008年02月記)
エクスプロア連載 「オリンピックを迎える北京」
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