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第14回 やっと小学校入学 でも・・・


 9月になり子どもの学校生活がスタートします。今までは英語だけの幼稚園でしたが、これからはバイリンガルスクールで、中国語も加わりますから日本語も入れるといよいよトライリンガルライフです。

 ちょうど日本からおじいちゃん、おばあちゃんが北京に来ていたので、一緒に入学をお祝いしてもらいました。しかし入学式というものもなく、第一日目のオリエンテーションの日を迎えるとたいへんなことが待っていました。担任の先生がまだ北京に到着していないのです。結局その日は教室だけ確認して帰宅、さえない第一日目となってしまいました。

 入学式もなく、先生もいない学校生活のスタートを迎えて私はしっくりしない気分でしたが、幼稚園のクラスメートが4人も同じクラスになり、夏休みが明けて友達に会えた子どもはご機嫌でした。

 翌週から授業が始まりましたが、先生はまだ来ず、急きょ代理の先生が英語で行う授業を担当してくれました。1年生の始めですからのんびりスタートでいいかと構えていると、学校が始まった週の後半になってようやく先生は現れました。ビザの発給が遅くなり、到着も遅くなってしまったとのこと。早朝北京に到着して、そのまま学校へやって来たという先生は、「今日は長い一日だったよ、フー。」とたまたま学校に来ていた私に話してくれました。

 担任の先生は30代のアメリカ人男性です。そこまでは幼稚園の時の先生と同じでしたが、今度の先生は少しかしこまった感じです。以前韓国のインターナショナルスクールで教えていた経歴を持っています。


 子どもの学校のシステムを紹介しましょう。

 インターナショナルスクールと言っても子どもの学校はバイリンガルスクールなので、他のインターとは少し様子が違います。中国語を身につけさせたい家庭の子女が通うので、学生はアジア系が大多数です。

 クラス編成は大まかに英語のレベルを元にしています。ひとクラスは20人まで。今まで英語教育を受けてきた子どもたち、英語よりも中国語が得意な子どもたち、英語教育を受けたことがほとんどなく中国に来て間もない子ども達の3グループです。また中国語と中国語の算数のクラスも中国語のレベル別に編成されています。1年生から英語や中国語の授業では子ども達はそれぞれのレベルのクラスに移動して授業を受けます。うちの子どもは幼稚園が英語教育だったこともあり、英語は一番上のクラス、中国語は一番下のクラスでした。

 時間割は英語、英語の算数、中国語、中国語の算数が毎日あり、更に英語で科学や社会、コンピュータに体育など1年生から午前4時間、午後4時間の毎日8時間も授業があります。低学年を早い時間に返すということはありません。「1年生なのにかわいそう」と思うかもしれませんが、本人は学校とはそういうものだと慣れてしまいます。午前中と午後に20分の長めの休憩が一回ずつ入り、スナックを配られるのが楽しみのようです。


 ランチは幼稚園同様スクールランチが提供されます。美味しいか聞いてみると、「ぼくの好きなものばかり出るからうれしいの。」と喜んでいました。出されたものを機嫌よくいただくのはとてもいいことですが、内容はいかに・・・。ピザやハンバーガーの日もあれば、中華の日もあるようです。スクールランチを食べない子ども達はお弁当を持って来ています。

 学校は4時に終わるので、帰宅すると4時過ぎです。子どものクラスでは宿題は少なく、学校から帰ると、まず暗くなるまで遊ばせています。

 気になるテキストは、英語で行う授業の教科書はアメリカのもので、分厚く、重く、高価です。基本的にテキストは購入せずに学校から借りて使用します。毎日持ち帰ることもせず、宿題によっては持って帰ってきます。宿題はプリントやワークブックが中心です。中国語と中国語の数学の教科書は中国の現地校で使われているものと同じでコンパクトです。こちらは学校から各自配布され、毎日持ち歩きしています。


 親が新学年の始めに準備したことは、学費やランチなどの費用を全部払い込むこと、鉛筆、消しゴムなどの文具を用意すること、持ち物すべてに名前を書くことぐらいでした。他の道具は基本的に準備する必要はありません。プランナーと呼ばれる連絡帳や漢字帳のように授業によってスタイルが異なるノートなどは全て学校から配布され、アートの授業で使用する絵の具などの材料も全て学校から提供されます。

 とても合理的なシステムに驚きました。

 子どもは日本で買ってもらった黒いランドセルを背負って通学しています。クラスメートからフォーマルな鞄だと注目されたようでした。

 さて、次回は1年生の子どもの受けたショックとはいかなるものか。

(林 秀代 2007年11月記)

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